カナダ病院事情

ああ。


1週間の休暇が体調が悪いまま何もできずに終わってしまいました。


そして最終日の今日はお腹が痛すぎて病院に行ったという…。


ちょうどいいのでちょっとカナダの医療のシステムについてお話ししたいと思います。


といっても普段健康体で病院のお世話になることもあまりないので詳しくはありませんが。


カナダは基本的には医療費はタダです。


(歯医者は別ですごーーく高いんですけどね。)


カナダ人や永住者は州ごとにあるヘルスナンバーというものを持っていてそれがある人はタダで医療を受けられます。


つまり外国からの旅行者などには高い医療費がかかります。


大抵の人はファミリードクターというかかりつけのお医者さんがいてどんな症状でもとりあえずファミリードクターに診てもらってから検査をしたり専門医を紹介してもらったりします。


ファミリードクターがいない人はウォークインクリニックというところに行けばファミリードクターと同じような感じで対処してくれます。でもファミリードクターだと個人の病歴、検査履歴などを管理してくれてるのでそちらの方が安心ですね。


ファミリードクターやウォークインでは尿検査くらいはしてくれますが血液検査やレントゲン、エコーなどになると専門のラボに予約を取って行くことになります。


結果はファミリードクターに送られてそこからまたどうするかというのをファミリードクターから連絡が来るわけですがこのラボの予約がなかなか取れないんですよ。


私が住んでるとこだけかもしれませんが、今日も予約を入れたら1月20日しか取れませんでした。


私尿検査は2週間ほど前にやっていて、異常なしという結果が出たのが5日前。


とにかく時間がかかるんです。


すでに最初の症状が出てから1ヶ月が経ってますしエコーを受けて結果が出るまで多分あと1ヶ月。


進行性の病気だったら検査受けてる間に手遅れになってしまいそうです。

 

でもまあこれが普通の手順です。


緊急の場合は救急病院に行けばそこで受付をしてくれて大きな病院なので必要な検査や処置もその場で行ってもらえます。


待ち時間数時間は当たり前ですが一回の訪問でほぼ結果が出るので死にそうな状況じゃなくてもそちらに行く方が手っ取り早いといえば手っ取り早いです。


ただ安易に行くと重病人や重傷人が早く処置を受けられないという事態を招くのでやはりここぞという時に行くべきですが。


それから病院に行くべきかどうか悩んでる時は電話でナースが24時間対応してくれるというのサービスがあります。(市により違うと思いますが。)


自分の症状、状況などを説明したらそれに対していくつかの質問をされたあと、自宅で様子をみても良いとか〇〇時間以内に病院に行ってくださいとかの指示を出してくれます。


これが結構的確で助かります。


昔救急隊員をやってた知り合いもまず最初にナースに電話することをお勧めしてました。


ただ自分の状況をうまく伝えるのとナースの指示を理解する英語力は必須です。


専門用語は分からなくても簡単な単語で伝えられればわかってもらえます。


向こうが専門用語を使った時もそれってどういう意味?って聞くと簡単な言葉に言い換えてくれますよ。


カナダは英語が母国語じゃない人が多いので英語がわからないことは恥ずかしいことでもありませんし大概の人は下手な英語でもきちんと聞いて理解してくれようとするので伝わります。


あ、それから最近失敗したことがありました。


友達が転んで顔を深く切ってしまいました。


電話で助けを求められて現場に直行、最寄りの救急病院に連れて行ったのですがそこでの待ち時間が結構長かったんです。


それぞれの救急病院の待ち時間ってネットでリアルタイムで調べられるようになっていて病院によって4時間くらい差があったりするのでそれを確認してから一番待ち時間が短い病院に連れて行くべきでした。


気が動転してて思いつかなかったんですけどね。


カナダで病院に行く手順(?)、ざっとこんな感じです。


カナダで医療費タダは嬉しいけど、多少医療費はかかっても症状によりどの専門科に行くか最初から選べ、小さな診療所でもある程度の設備があり検査結果がすぐ出る、大きな病院への紹介、予約もスムーズな日本の医療が恋しく感じることが多いです。


さて、さっき飲んだ痛み止めが効いてきたようなので今のうちに彼の留守宅の雪かきに行ってこようと思います。


ではまた!